あまりお目にかからない感じの空模様…。

大雨4251人に避難勧告 浸水や休校相次ぐ


 台風17号から変わった温帯低気圧により、県内は4日、全域で記録的な大雨となった。松山市などで60棟以上に浸水。土砂崩れや洪水の恐れから、新居浜、四国中央、大洲の3市で1746世帯4251人に避難勧告が出された。交通機関も乱れた。県教委によると公立小中学校309校、県立高校など15校が休校した。5日には次第に好天となる見込みだが、8月下旬から続く雨で地盤が緩んでいる恐れがあり、松山地方気象台は引き続き土砂崩れなどに警戒を呼びかけている。

■記録的大雨

 同気象台によると、四国中央市で午前10時7分までの1時間雨量が95ミリと観測史上最大を記録し、同気象台は記録的短時間大雨情報を出した。同市の4日の雨量は午後8時までで216ミリ、新居浜市で249・5ミリとなり、ともに9月分の総雨量の平年値(四国中央202・4ミリ、新居浜199ミリ)を超えた。

 8月30日から4日午後4時までの積算雨量は、四国中央市で410ミリ、新居浜市で380ミリ、松山市で237ミリに達した。

 また、伊方町では午前6時頃、最大瞬間風速22・2メートルを記録した。

■避難、浸水

 県災害警戒本部によると、新居浜市は別子山地区など34か所で227世帯481人に避難勧告を出し、69人が公民館などに避難した。四国中央市は468世帯1063人に、大洲市も1051世帯2707人に避難勧告を発令した。大洲市の大川公民館には近くの大成保育所の子どもら9人が避難し、菅田公民館にも1人が避難した。

 住宅などには浸水被害が出た。四国中央市砥部町で4棟が床上浸水。松山市西条市松前町などでは少なくとも59棟が床下浸水した。

 松山市古川西では市道などが冠水し、12棟が床下浸水。近くの70歳代の男性は「明け方の大雨であっという間に家の前が水浸しになり、土のうを積んでも玄関まで水が来た」とうんざりした表情だった。

 河川の水位も上昇。四国中央市は午前9時半頃、市東部を流れる金生川が警戒水位(2・5メートル)に達し、消防団が同市金田町の川岸や民家周辺に土のうを積んで備えた。近くの主婦(72)は「川の水が堤防近くまで迫り、約10年前に川が氾濫した水害を思い出した」とおびえていた。

 八幡浜市古町では八代川が氾濫して道路が冠水した。近くの無職菊池義男さん(69)は「みるみるうちに水位が上がり、あと少しで家も水につかるところだった」と後片づけに追われていた。

■交通

 交通機関も乱れた。松山空港では伊丹便など8便が欠航。JR予讃線では伊予市伊予大洲駅間などで運転を見合わせた。松山自動車道では、松山―伊予インターチェンジ間でのり面が高さ約7メートル、幅約6メートルにわたって崩れるなどして、多くの区間が通行止めになった。

(2013年9月5日 読売新聞)