『平成23年3月11日』

同僚の、辞めるか配置転換かの最終的な答えを聞く日だったので、なんだかそわそわ。
その同僚から今日午後から休むと言われていたので、事務長さんにその旨を伝えに行く。
すぐ後でやっぱり忙しいので休みはなしにすると告げられる。
12時過ぎごろ手が空いたのでコピーを処分する。
その間に同僚と事務長さんの話し合い。5分もたたないうちに終わる。

昼当番。

急病の人がひとりやってくる。Drがいないので二時半まで点滴室で休んでもらう。

二時半

上の人のカルテを回し、症状など申し送り。
後ろの方でなにかニュース速報の音が聞こえた気がする。しかも何回も。
休み時間が終わり他の人が戻ってきたので二階にあがってトイレ等を済ませる。

三時前

テレビで安藤さんが騒いでるのを見て、なにかあったのかーと思う。
そのまま素通り。事務所の中で音声が途切れ途切れ聞こえる。
患者さんのカルテを持って行く時に映ったお台場の映像を見て、火事?と思う。
そのまま少しテレビを見て地震が起こったのだとわかり、もう一度二階に上がって家にいる妹に「東京が大変みたい」と電話をする。
妹は家で母と昨日買ってきたガスコンロを設置中でテレビはみてなかった。


他の職員もテレビの前で足を止め、続々入ってくる情報に「ええ?」とか「これどこ?」とか「嘘ー!?」とか話している。
津波で船が流される様子が中継される。
勤務中のためテレビを見に行くことは出来ず、ずっとそのまま5時まで音声のみ聞き続ける。
途中また上に上がり、実況の人の貼った名取の津波の写真を見るが、想像が追いつかず土砂崩れだと思った。
上司が妹さんが仙台にいるのに電話が繋がらない、と話す。
帰り際にその上司が自分も家にもう帰るということと、朝の同僚の件で辞めるという事になったと聞く。

五時

家に帰ってNHKを録画し始める。
ずっとテレビも見続ける。
妹がワンセグで録った名取の映像を見て、初めてあれが津波で家が押し流される写真だったことに気付く。


夕食も食べたんだか食べてないんだかわからないような状態。
次の週に三重に行くことがほぼ固まっていたので、書店に出かける。
同じ日本にいるのに東北ではとんでもないことが起こってるのに、普通に普通の生活があってギャップが酷かった。
ことりっぷと昨日探していたファミ通を買う。
三重の宿を予約する。
気仙沼が大規模火災になっていることをラジオのニュースでしる。
小島に津波が到達したことも知る。
そのまま夜までテレビを見続ける。
妹が不安なのかそのまま居間で寝てしまう。
翌日も仕事なので寝ようと部屋に戻ったが、結局NHKを着けたまま転寝程度で終わる。
3時55分栄村の緊急地震速報で目が覚める。
4時半ごろ再び寝るが5時半に起きる。
そのまま起き出してテレビを見続ける。